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奥志賀高原でしか味わえない自然がある

多様性にとんだ豊かさこそが最大の魅力
 奥志賀の魅力を一言で表すなら、非常に豊かな自然が存在するということに尽きるでしょう。その豊かさは何かと言うと、多様性にとんでいるということです。植物の種類が多く、変化にあふれた地形をしており様々な動物や生物たちが息づいています。加えて、雪に覆われる厳しい冬、木々が色づく秋、爽やかな風が渡る夏、新緑につつまれる春と、四季が非常にはっきりしています。季節ごとに織りなす自然の変化と奥行き、そこに映し出される多様さこそが奥志賀の最大の特徴であり魅力だと思いますね。
標高と地形が植物に独特の変化をもたらす
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 植物について話しますと、いま私たちがいる標高1500m前後の場所は、いわゆる落葉・広葉樹の森です。それから、この焼額の山頂は2000mを超えますので、広葉樹の森から高山耐性の森林へと変わる、ちょうどそういったエリアになります。
このあたりでよく見られるのはブナの林、高山耐性の森林で言えばオオシラビソやコメツガといった針葉樹です。ブナ林の特徴としては、日本の中で最も多様な生態系をつくる森です。奥志賀の森も例外ではなく、非常に多様な生態系が形づくられています。なぜこのような森林に恵まれたかと言うと、標高、地形、そして冬の寒冷の度合いと雪の降り方が決定づける要素だと思います。冬の雪の影響というのはやはり非常に大きな影響があると感じますね。
動物も人間も奥志賀の自然の恩恵に
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 奥志賀高原には大型の哺乳類や鳥類、爬虫類、両生類、昆虫と、実に様々な生物たちが暮らしています。先ほど話に出たブナ林は生産性が高く、動物たちに多くの食べ物を与えてくれます。山々が色づくこの時期だとドングリが大型哺乳類の主食となり、冬に向けて毎日たくさん食べていることでしょう。食べものが豊富ということは一見は恵まれているように感じますが、それは動物がたくさんいるということで競争相手が多いことを意味します。
生きていく上では決して楽とは言えない環境です。たくさん食べてたくさん子供を産む動物たちからすれば、常に捕食者たちに狙われていて、住みやすい場所である一方、常に緊張感を強いられる怖い場所でもあるわけです。
自然の恩恵ということで言うと、水が豊富に存在するということが挙げられるでしょう。水があることで植物も豊かになります。また、見ていただくとすぐにわかりますが川が非常に綺麗です。雑魚川という主流の川がありますが、ここにはいまだに原種のイワナが生息しています。日本の中でも大変珍しい、奥志賀の特筆すべき点だと思います。水の豊かさは人間にも恵を与えてくれています。気付かれる方は少ないですが、ブナ林の中にも用水路があり麓の街まで山の水を運んでいます。畑で使用したり、飲料水として利用していますので、人間の経済活動も恩恵を受けていると言えるでしょう。
自然と共存するために考えるべきこと
私たちは山の自然を使わせてもらっている立場です。この山がなければスキーやトレッキングなどの楽しみも享受することはできません。これからも長く自然と一緒に生きていくためには、現状の姿を守り維持していくことが大切だと考えます。人工的な開発も控え、現状くらいまでにとどめておくべきではないでしょうか。
私たちは民間の事業者として山を舞台とした営業活動を行なっており、永続的にお客様に来ていただかないと廃業せざるを得ません。ですから、自然とのバランスを大切に考えながら上手に保っていかなければなりません。たとえばスキーやトレッキング客の上限を抑えながら活動していくなど、ある程度の管理や制限は必要になってくるかもしれませんね。

奥志賀渓谷へ送迎付きのトレッキングをおこなっております。
各宿泊施設へお問合せください。

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